2011年1月14日金曜日

もう差はついている

日本中に『伊達直人』が現れ、ランドセル等のプレゼントが相次いでいます。TVでそれを見ると目頭が熱くなります。

何と言ってもランドセルは特別です。それを背負った新小学生は『ピカピカの一年生』です。体に不釣合いな大きなランドセルを背負った新入生を見ると、微笑ましいと同時に、彼ら(彼女ら)の未来が等しく洋々たるものであることを願いたい気持ちになります。

一方、新中学生です。学力という一点に関して、その差は圧倒的です。
公立中学に進学する場合、受験をくぐるわけではないので、学力は明確に把握できていません。小学校でするテストは難しいものではなく、学力の差を判断する基準にはなりません。そこで、本人にも、その周辺にも勘違いが出てきます。『ぼくはできる。私はできる』と。

中一の夏休みまでは易しいことを時間をかけてやっていますから、その差に気づきません。『あれ、おかしいなあ』。『こんなはずではないのに』と考える人が増えてくるのは夏休み過ぎです。『急に難しくなった中学の勉強についていけなくなった』という考えもできますが、実際は小学校のときに小さく見えた差が明確になった場合が多いようです。

例えば、中1数学の最初の難関は『正の数・負の数』です。しかしこれは教え方を過たなければ、案外簡単?に身につきます。問題はそれを分数や小数のレベルで自由にできるかです。(-1)-5と同様に、(-2/3)-4ができるかどうかです。こうした部分は小学校でのトレーニングの差が出てくるところです。そして、その後も様々な局面でその差が顕在化してくることになります。

残念ながら、スタートの段階で、かなり大きな差がついているのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿