2010年3月5日金曜日

旅立ち

高校受験生の息子が『合格発表が終わったら一人旅したい』と言いました。ぼくは長く旅をしていたのでその影響もあるのでしょう。『良いよ』と軽く答えておきました。

さて、発表の翌日『どうする?』と聞くと、『京都へ行きたい』とのこと。約束なので行かせることにしました。

昨日『青春18きっぷ』を買ってきて、息子に渡しました。普通列車ならどれだけ乗っても良いという有名な切符です。京都まで普通列車を乗り継いで約9時間の旅です。

若者の一人旅は新幹線ではなく鈍行を乗り継いで行くものだと思っています。はるか昔、横浜から船に乗ってナホトカに向かい、シベリア鉄道を延々とヨーロッパに向かった頃が蘇ってきました。不安と興奮と入り混じった日々でした。その中で出会ったヨーロッパの若者の旅のスタイルはとてつもなく質素なものでした。昼になると、ザックから包みを取り出します。その中にバターの塊とサラミソーセージとパンと果物が入っています。ナイフでサラミを切って口に運び、そのナイフでパンにバーターをぬり、オレンジの皮をむく。『かっこいいなあー』と思いました。食費を切り詰め、宿代を切り詰め、それでも旅を続ける。それはドイツを中心にした若者のある種の伝統です。

そんな旅を息子にもして欲しいと思います。彼の義務教育もあと僅かです。

2 件のコメント:

  1. 久しぶりの更新ですね!

    旅…良いですね、僕も近頃よく思います。
    行こうかな

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  2. 大阪に行ってたこ焼きが食べたいです

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