2010年3月11日木曜日

単位について

子供が牛乳などを飲む普通のカップが何mlか知っていますか?通常200mlで作られています。これは料理で言う1カップです。それは1合(180ml)よりやや大きいので、米を炊くときに便利です。

私が高校の時にはオングストロームという単位(10の-8乗)が物理で出ていました。今は無くなっています。同様に圧力の単位のミリバールが無くなり、パスカルに変わりました。そのせいで、化学で扱う状態方程式の気体定数Rが0,082ではなくなり不便をしています。
こうした流れはN(ニュートン)を単位の基準とし、できるだけそれで統一しようという考えが根底にあります。そう考えると熱量で使われるカロリー等もやがて滅びる日が来るのでしょう?

単位は数学あるいは理科そのものでもあるのですが、一方で生活そのものでもあります。マイル、インチ、ポンド、ガロン、一寸、一尺。こうしたものはいっこうに滅びる様子はありません。日本では尺貫法を廃す方向でやってきたわけですが、やはりお酒は一升瓶に入っています。

日本人が少しといって、親指と人差し指を広げたとしましょう。(注)
アメリカ人が ア リトル ビット といって 親指と人差し指を広げたとしましょう。
ドイツ人が アイン ビシュヘン といって 親指と人差し指を広げたとしましょう。
その少しの感覚が少しずつ異なっているのです。

単位はこうした肉体感覚そのもののところがあります。地球の緯度0~90度を1万等分したメートルとはその考えの根本が違っています。

アメリカのカウボーイが被っている帽子をテンガロンハットといいます。1ガロン=約3.8リットルですから、38リットル帽子というわけです。なんだか間が抜けた感じになりますね。(注)

そんな訳で、未だにヘクトパスカルに慣れていない塾長でした。

(注)アメリカが初めて月に着陸したとき、宇宙船と月面着陸船との間で次のような交信があったそうです。『 Pull it back a skoshi 』  a skoshi ってなんだか分かりますか?『少し』なのです。『少し引っ張って』という意味です。戦後日本に駐留していたアメリカ軍人たちが日本人に『英語話せますか?』と聞くと決まって『少し』と答えたのが彼らの中で流行って、アメリカに帰ってから使うようになったとか。
(注)実際に38リットルも入るはずは無く、別の由来があるようです。

2 件のコメント:

  1. skoshiは英語に一時期なっていたのですか!?知らなかったです。
    otakuとかtsunamiも英語になってるそうです。
    逆に寿司ネタにもある「いくら」は、なんとロシア語で「魚の卵」の意味だそうです驚

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  2. 英語になっている日本語は名詞では沢山あります。
    kimonoやsushi等です。冠詞が着くかどうかが、英語になりきった言葉か外来語なのかの差なのだと聴いたことがあります。一般名詞かどうかということのようです。
    skoshiはlittleの代わりに使われていて。ちょっとすごいかな?と思います。しかも発音がスコシというよりシュコッシって感じで英語みたいでしょ??

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