2009年12月11日金曜日

調べ学習とパソコン

最近『調べ学習』と言うのが小・中学校で流行っているようです。『~を調べてきなさい』という宿題です。この作業には2つのポイントがあります。一つはどのような手段で調べるか。もう一つは調べたものをどのようにまとめるかです。料理に例えると、まず材料を集め、次に料理をするというわけです。

その材料集めは殆どがネットでされます。まずテーマの検索をします。ウィキペディア等で出てきたものの中で使えそうなものをプリントアウトします。それを適当にまとめて出来上がりというわけです。調べるという作業に伴う、様々な労苦やアイデアが見事に無くなっています。

さて、問題はネットに流れている情報をどう評価するかです。

あるテーマで検索したところ幾つかヒットしたとします。
Aはそのテーマの専門家によるもので生のデータを扱っています。
Bもそのテーマの別の専門家によるもので異なる意見と別のデータを扱っています。
CはAとBを見た素人で、その両方を取り入れ、まとめています。この段階で生のデータから1段階遠ざかっています。そして、Cは専門家でなく、そのテーマが良く分かっているわけではありませんが、A、Bより良いものを作ろうと考えるため、見栄えの良いものを作りました。
これを見た小学生はCが最も扱いやすく、見た目も良いのでCをプリントし、宿題を完成します。

これが『調べ学習』です。

ネットの中に流れている情報をどのように判断し、価値付けるか、それを教えてから『調べ学習』をすべきではないかと思うのですが如何?

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