2015年5月10日日曜日

無謀な”学問のすすめ”

TOEICのカリスマ杉村氏の著作にこんな文章があります。

”『20日完成の・・・』や『30日完成の・・・』といった教材がある。それらを本当に20日や30日でやっているようではまずい。どんなに時間をかけても『20日完成』なら勉強日3日で、『30日完成』なら勉強日5日でやるべきだ。”

20日完成とか30日完成はおそらく私の大好きな日栄社の問題集のことでしょう。30日完成を5日でやるのは相当大変ですが、できないわけでもありません。学力にもよりますが、寝食以外の全ての時間をその本にかければ普通の高校生なら何とかいけるのではないかと思います。

ポイントはこうした無理な勉強、負荷をかけた勉強に大きな意味があることです。その中で、教科や知識以外に得るものが大きいことです。

毎日10分の勉強を1年すると、10×365÷60≒61時間。睡眠8時間、食事等2時間として、それ以外を勉強すると同じ時間で約6日間。どちらが成果を出すか?おそらく後者でしょう。集中力や思考のモード、深みが全く違います。勉強の成果が時間に比例しないのはそうしたことが理由の一つになっていると思われます。

一度、朝から晩まで数学のみをやってみましょう。一度、朝から晩まで英語のみをやってみましょう。もし可能なら、それを1週間続けてみましょう。頭が活性化され思考が深まっていくのを体験できます。それは、毎日こつこつと積み上げる(それはそれで重要ですが)勉強とは異次元の体験です。

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