2015年3月23日月曜日

目で解く

何かの拍子に、生徒が黒板が見えていないのが分かるときがあります。中学生くらいだと、眼鏡を嫌がる時期でもあり、眼鏡をかけろと言ってもなかなか従わない者もいます。

さて、高校の数学です。ちょっと複雑な2次関数の問題に手が動いていない。じっと、おそらく考え込んでいる。考えるという行為は頭の中の処理なので、何もしないで考えることができると思っているのかもしれません。

しかし、考えることはそんな静的な行為ではなく、もっとダイナミックなものです。グラフをかくことと考えることはこの場合同義です。図形を描いてそれを見ることと図形の問題を考えることは同義です。

目は発生学的には脳の一部であり、考えるための中枢の出先機関(器官)です。そのことをもっと分かっていいと思います。

老眼になったころ、数学力が衰えたと感じることがたびたびありました。一度に脳に飛び込んでくる情報量が明らかに減ったからです。眼鏡を作り変えると、元に戻りました。

数学は目で解くのだとつくづく思った次第です。さあ、体を使って、作業をして数学を解きましょう。

何もしないで考えるなんてあり得ないのです。

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