2015年3月19日木曜日

高3の英語力

文部科学省が高3生を対象にした英語力調査の結果を発表しました。

「読む」「聞く」の平均的学力は英検3級(中学卒業程度)相当、
「書く」「話す」は更に低く、「書く」では零点が3割。

国の「教育振興基本計画」の目標(高卒時英検2級~準2級)とは大きな差があり、英語嫌いと答えた生徒は6割弱。

この結果は今の高校生の英語力をよく反映していると思います。新指導要領になって、高校での”英語の授業は原則英語で行う”というのもほぼ実行されていないようです。

2018年から実施される小学校に英語教科化によって小学校高学年から本格的な英語が実施されます。その結果考えれられることは

①小学英語が点数化される。
②私立中学の受験科目に英語が加わる。
③中学英語が難化する。

といったところでしょうか。

以前も書きましたが、個人的には細かな間違えを気にしない「自由で、大雑把な」英語教育が小中では必要なのではないかと思います。3単元のsを気にした瞬間に言葉は流れて生きます。英語をマザータングとしない人々にとってそうしたやり方もありでしょう。日本人の英語は「sが付いていない」とか「lをみんなrという」と言われても気にしない英語です。英語圏以外の人々の英語に触れるとそれぞれの癖があり、それでガンガンやっている。そうした方向性が日本の英語教育には殆んど無い。あくまで英米人の模倣をする。その限界があるように思えます。

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