NHKでハートネットTVという番組をやっています。主に障害を持った人たちが出演する番組です。遅い夕食をとりながらチャンネルを回しているとき、面白そうな内容の放送していると見入っています。
少し前にダウン症の若者が出ていました。彼は数年にわたってブログを書いているのですが、その最後に「今日も良い一日でした」という一文を必ず書くことにしています。
ある日、最愛の母親が交通事故でなくなってしまいます。悲嘆にくれるブログの最後にやはり「今日も良い一日でした」という一文を涙ながらに書き込んでいます。
それは他のどのような言葉よりも深い悲哀に満ちた言葉でした。私の中に、僅かにあったダウン症に対する偏見が吹っ飛びました。
涙とともに、「今日も良い一日でした」と綴る彼に深く頭が下がります。
どれほどの悲しみや苦痛に満ちた日であったとしても、その一日の最後に「今日は良い一日でした」と自らに呟く。できることではありません。
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