2012年11月6日火曜日

誤記載

 横浜市教育委員が”誤記載を無くすため小中学校の通知表を事前に保護者に配布し、記載に間違いが無いかどうか確認してもらう”というニュースがありました。

 昨日、それが一転して取り消されました。”誤記載を保護者に確認するのは責任放棄だ”と言うような反対意見がマスコミを中心に多数あったからだそうです。

 反対意見もなるほどと思う部分はあるのですが、現実にはかなりの誤記載があるようです。今回の横浜市の例では数百件の記載ミスが見つかったそうです。

 以前、成績の入力を1つずらしてしまった(ずらしてデータを貼り付けた?)ため、クラス全員に他の人の成績が入力されてしまったという話を聞いたこともあります。それが分からないまま、内申点が決まり、受験に影響があったとしたら・・・。いや、実際にそうしたことは多かれ少なかれ起っているのでしょう。

 表計算ソフトを使う際の入力ミス等はある一定の割合で起ると考えなければなりません。事実、コンピュータの時代になり、情報のミスは以前よりずっと多くなっています。ちょっとした、キーの間違えが大量のデータミスを起こすことにつながります。

 そして、マスコミも誤記載について無責任な批判をするほど身奇麗であるとも思えません。今日、横浜の教育委員会を批判していたテレビ局は一日に何回となく「字幕に誤りがありました」と言って頭を下げたり、最近では有名な事件の主犯の顔写真を間違えたままずっと映像で流し続けたりしている放送局でした。何度も頭を下げているうちに間違えに対する感度が鈍くなっているようです。

 我々はミスを犯す。そして、それを無くすために何をするか。誰もがコンピュータに頼る今、深刻に考えなければならないことだと思えます。

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