2011年12月3日土曜日

雨の朝

朝、冷たい雨が降っていました。 

いつも一緒に学校へ行っている娘の友達から「今日は車で行くことにした」とのメールが娘にありました。「うちも送っていこうか?」と声をかけると、「自転車で行くからいい」と言います。最近、車で送ろうとするといつも断られます。先月位まで、必ず乗っていったのにどうしたのだろう。

そのとき、ふと思い出したことがあります。修学旅行に行く早朝、最寄の駅まで送っていきました。大きな荷物があったので自転車で行くのは大変だと思ったからでした。車中で娘にこんな思い出話をしました。「高校の修学旅行のとき、朝4時か5時に起きて、ボストンバッグを自転車の荷台にしばりつけ、学校に向かったのを思い出したよ。みんなそうだったな。男も女も。10km以上の距離を学校まで自転車を飛ばして。あの頃は、雨だろうが、寒かろうが、靴がびしょびしょになっても、でも当然のように自転車でせっせと通ったもんだ。今の子供は甘いな!」

それを覚えていたようです。娘が家を出る時間になり、レインコートを捜しているときに、もう一度確認しました。「送っていこうか?」

娘はそれを断って雨の中を自転車で出て行きました。その日は中間テストの最終日でした。手がかじかんで、最初のテストはちゃんとやれないのではないかとか、送っていってやればよかったとか、考えている自分に気づきました。「なんだ、甘いのは俺の方か!」

子供を自立させるには親が子供から自立しなければならないという当たり前のことを再認識することになりました。

1 件のコメント:

  1. いいはなしですねっ

    あたしそんないい子になれません:(;゙゚'ω゚'):

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