2010年11月29日月曜日

ご褒美

中間テスト直前です。中2の補習が長くなり日付が変わるまでやっていました。

そのまま全員が塾で仮眠を取って、翌朝授業を始めるというかなり無理な勉強をしたこともあります。そうした勉強が効果的だと思っているわけではありません。ただ、少し無理をして自分の限界を知って欲しいと思っています。限界は思っているよりずっと遠くにあって、もうだめだと思っているところより更にもっと遠くにあることを体験して欲しいのです。

そして、他人に強要されることなく、自分自身でそのような場所に身を置くことができるようになって欲しいのです。

結果はその後についてきます。初学者が勉強の効率を初めから考えてはいけません。それは、懸命の学習の中で、必要に迫られることによって得るべきです。

勉強の方法や、勉強の面白さや、特別な問題集や、そういう部分を考えている暇があったら、一題でも問題を解きましょう。集中して学ぶ中で、勉強の方法や、面白さは少しずつ分かってきます。だらだらとやっている人間にそれを理解するすべはありません。

勉強の面白さや、効果的な方法は真摯に学んできた人に与えられるささやかなご褒美なのです。

2010年11月23日火曜日

満点

中3のH君に中間テストの結果を聞いていたときです、数学が・・点、英語が・・点と見せてくれたのですが理科だけ「うんっ」といってテストを差し出しました。「えっ?」と思いながら2つ折にされたテスト用紙をひろげると中にA4の解答用紙がはさんでありました。満点でした!

感情を表に出すタイプではないH君の精一杯の感情表現だったように感じました。実力はあるのですが、それを上手く表現できない。そんなタイプでした。今度はその力をしっかりと表現できたのです。

しみじみと「よかった」と思いました。

そんなうれしい気分を抱えて遅く家に帰ると、いつものようにメールチェックをしました。

その中に高3のSさんのメールがありました。「・・・?」と思って明けてみると推薦合格の報でした。
「やったーっ!」

これだからこの仕事はやめられない。

こんな夜、いつもより酒量が増えるのは当然のことです。

2010年11月22日月曜日

会話虚弱国を変革する①

今に始まった事ではありませんが、英語等の言語を習得する際に「フレーズ」で覚えるという方法があります。具体的にみてみましょう。


問:「今日は何曜日ですか?」を英語にしてください。





答:What day is it today?
できましたか?では次です。


問:「今日は何を食べたいですか?」を英語にしてください。





答:What do you want to eat today?
できましたか?
現在の中学教科書に慣れ親しんだ人は初めの問はパッと答えが出てきて、次の問はさっきより少しだけ時間を使って答えが出てきたのではないでしょうか。また後者がパッと出てこなくても、前者と要領が同じですからそれをヒントに辿れたのではないでしょうか。
この様な型に対応する瞬発力がフレーズにはあります。


英語を学ぶにあたって、文法を学ぶこととフレーズを学ぶ事は同時に行われるべきではないかと考えています。この二つは以下の役割と相互関係をもつからです。
フレーズ:文法の習得を容易にする。思い出す為のラベル漬けの役割を果たす。
文法:フレーズに理論的裏付けを与える。正しい英語を扱える。


現在の英語教育では文法は押えていますが、フレーズはまだまだです。
これはひとえに「発話」不足によるものと考えています。フレーズは音に乗らなければ、自分から口に出さなければ覚えられないのです。特に高校では音に出して読む事はほとんど出来ていないと言ってよいでしょう。



次回に続きます。

2010年11月21日日曜日

悠々会やります。

12月16日(木) 本年最後の悠々会やります。
時間のある人は寄ってください。
時間の詳細は後日。

2010年11月18日木曜日

模擬テスト

 中学2年で模擬テストをしました。この時期の模試はあまり良い結果を期待できません。一番の理由は中1のときのことをすっかり忘れてしまっているからです。

 数学や英語のような教科は知識を積み上げていく教科なので、過去の学力が現在の学力の前提となっています。中1のことをしっかりしない状態で中2以降の学力の向上を期待することはできません。従って、今、数英が得意な人は概ね以前も得意だったと言えます。

 一方、理科・社会のような教科は中1は中1、中2は中2ですから、中1で理社が苦手でも、中2では得意だということは十分にありえることです。逆に、模擬テストのように広範囲のテストでは、今、理社が得意でも良い点がとれないということが当然のように起こってきます。

 こうした教科の特性から、通常の勉強の方針が定まってきます。英数は基礎の基礎(中1まで、あるいは小学まで)まで戻って復習をしなければなりません。小学校レベルの掛け算・割算(小数点のあるもの、分数の混ざったもの)に問題がある場合は珍しくありません。公立中学校の半数以上(データがあるわけではありませんが)に問題があるのではないかと思います。英語では、be動詞と一般動詞の区別と応用、人称変化、三単元は中1の最重要項目で、それができていない場合は中2,3でも急いで復習しなければなりません。

 理社に関しては、とりあえず今やっていることを、しっかりやるようにします。夏休み等で時間に余裕があれば過去の復習をします。このときも、忘れないように概略をザーッとやる方法が有効です。

 さて、問題は国語です。中2だと、生まれてから13~4年の言語体験があります。それを無視するわけにはいきません。豊かな言語体験をしてきたものとそうでないものとの差は圧倒的です。直近のテストのための勉強だけでそれをカバーするのは無理があります。
 電車に乗っていたら、Y学院という予備校の広告が張ってあり余した。「偏差値40から東大合格」というものでした。その合格者のプロフィールには小さな字で有名私立一貫校の名前が書いてありました。彼らは、中学入学時までに、公立中学入学者に比し、桁違いの量とレベルの言語トレーニングや計算トレーニングそして、公立中学校卒業に匹敵するレベルの理社を身に着けています。それがあっての「偏差値40からの・・・」なのです。
 そうした13年に及ぶ言語トレーニングの不足をどう補うかは難しい問題です。真っ先にできることは語彙(漢字を中心とした)を増やすこと。そして、論理的な文章を正確に把握できるようにすること(入試問題を設問に答えることなく毎日一定量読むのがお勧めです)でしょう。即効性がありませんので、当然のように日常的に継続して行なわなければなりません。
 

2010年11月17日水曜日

人工眼

2010年11月3日、ドイツの医師チームが網膜下に埋め込む最新式の「人工眼」によって、進行性疾患で中途失明した患者の視力を劇的に回復することに成功したと発表しました。

勇気を持って人工眼の手術を行った被験者は、その全員が部屋の中の物や形の認識と、諧調(明暗)の識別を行えたといいます。従来にもこの様な義眼は研究が進められてきましたが、今回の発表はカメラ付き眼鏡等の外部センサを使わずに、網膜に直接チップを埋め込んだ事が進歩であるそうです。


視力が悪くなってゆく恐怖というもの感じたことがある人は多いと思います。しかし進行性疾患による失明はこの比ではありません。「何故自分だけ見えなくなってしまうのだろう」という悲壮感から不幸な事故に至ってしまったという話も聞いたことがあります。
今回のニュースはこの様な事故に待ったをかける革新的発明で、一度奪われた五感が再び取り戻せる事を証明しました。しかも回復後にはトレーニング等を全く必要としなかったそうです。
 
この他にも考えるだけで動作する義手等が既に開発されています。
科学技術はビジネス向けの社会貢献を果たすことも大切な役割であると思いますが、今回の様な五感を失った人を救う貢献こそが、果たされるべきもっとも大きな使命であると思いました。

2010年11月16日火曜日

インターフェース

不便・不要・不可避などなど、世の中は未だ改善点に満ちています。
この様な「不」のつくものにビジネスの余地があると言われています。


優秀な例としてユーザーインターフェースがあります。
インターフェースとは、二つの物の間に入って仲介を行うモノの事です。パソコンのマウスやキーボードの場合は人間とパソコン(本体)を結ぶ役割を果たすことから「ユーザーインターフェース」と呼ばれています。


Gitte Lindgaard博士によれば、人間がコンピュータに入力した際に、0.1秒~1秒以内に応答がなければ人は待たされている(「あぁコンピュータ頑張ってるな。」「早くしてよ。」といった思考が廻る)感覚を持ってしまうと言います。逆に0.1秒以内に応答があった場合、人間はコンピュータを直接操作している感覚を持つと言います。
ユーザーインターフェースはこれに見事に応えていて、マウスやキーボードは押せば直ぐに反応します。これに対してインターネットやソフトウェアはこの点においてまだまだ物足りず、「不」快の元となっています。よって回線速度向上やソフトウェアの軽量化がビジネスの焦点となっているのです。




「看板が無いから場所がよくわからなかった」
悠々館ではたまに起こるトラブルで、明らかなインターフェース「不」足ですね。
重要検討事項にて講師一同知恵を絞っておりますので、もうしばらくお待ちください。




※マウスやキーボードは今回取り上げた一面では優秀ですが、場所をとる点や直観性という点で時代遅れな所があるため、「不」満の募りつつある分野でもあります。普及がなされすぎている為に現在ではまだニーズがありますが、今後淘汰されていくかもしれません。