初めて会った生徒の学力を短時間で知る最も早い方法はその学年に応じた文章を読んでもらうことです。
所々つっかえるか、流れるように読めるのか。これは決定的です。漢字が読めないのはその言葉の意味も知らないのと同様です。国語だけでなく、全ての教科に悪い影響があります。おそらく、理科や社会も外国語を読んでいるように理解できていないはずです。これを直すのは並大抵ではありません。というのは、生まれてから現在に至るまでの言語体験を前提とするからです。学校で学ぶ国語などはその100分の1にもならないでしょう。
受験を控えた中3と地理や歴史をやっていて感じるのは彼らの知識の底が浅いことです。できる生徒は教科書の数倍の知識を背景に持っています。真面目であっても、学校の内容のレベルに終始している生徒はそうした知識の背景がないため、ある点数以上になかなか伸びません。学んでいることが氷山の一角に過ぎないからです。見えない部分を含めて大きな背景がないからです。ケチな勉強は止めましょう。テストに出るかどうかばかり気にしないようにしましょう。
もう一つ。三角錐か、正四面体が画けるかどうかも、一つのメルクマールです。三角錐が描けない生徒は予想外にたくさんいます。
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