2018年8月11日土曜日

夏期講習前半終了

夏期講習前半終了。来週は塾はお休みです。再来週20日より後半が始まります。

夏期講習期間中、中3は長時間なので、途中で30分の食事休憩を入れます。男の子はコンビニに弁当を買いに連れ立って出ていきます。とても楽しそうです。日本も豊かになったなと思います。

以下の分は数年前に書いたブログです。ふと、思い出したので、再掲します。

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一家で寝過ごして、遅刻しそうな娘を中学へ送っていく際、弁当の代わりにコンビニでおにぎりを2つ買って持たせた。

その夜の娘との話。
「今日お昼、どうだった?」
「うーん、買い弁ってやだな」
「おにぎり買って来る子はいないの?」
「女の子はあまりいない。でも男の子はコンビニの弁当の子、沢山いるよ」
「ふーん。そうなんだ」

そして、話は読書好きなA君のことになってきた。
彼は、両親が夜働いていて、毎日自分で弁当を作ってきている。
「ご飯だけ入った弁当箱に、缶詰とかもって来るんだよ」
「そうか」
「こないだ、友達が泊りに行ったらしいんだけど、朝4時に起きて、ご飯炊いて、朝ごはん作ったんだって」
「へー。えらいねえ」
「たまに寝過ごして、弁当作り忘れることもあるんだよ」
「お昼どうしてるの?」
「本読んでる」
「そうか」

もう、この辺で僕の涙腺は緩み始めている。

あまりに昔読んだので殆んど忘れてしまっているが、イギリスの学校の食堂での話。
カフェテリア形式の食堂で中学低学年の女の子が、おそらく経済的事情で、ミルクのみのお昼をとろうとしている。受け取ったミルクを持って席に着こうとしたとき、人と交錯し、コップを落としてしまう。彼女は呆然と立ち尽くしてしまう。もう一杯のミルクを買う余裕はない。それを見ていた作者の私(年配の男)がミルクを買い、戸惑っている女の子にそっとミルクを渡す。そんな話だった。

第2次大戦後、世界はまだまだ貧しかった。イギリスも同様だった。

「それでね、水だけのときも・・・」
「うっ。もう良いよ」
限界だった。

”ああ
飯(めし)が天なのであります
みなで
分かち合い
食らうもの”

誰の作か忘れてしまった詩が数十年ぶりに蘇ってきた。

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