公立高校の出願期間になりました。
同じ高校を受検する生徒が集団で出願に行きます。理由はハッキリしませんが、受検番号をそろえると同じ中学の生徒が近くに集まり、落ち着いて試験に臨めるということのようです。
しかし、私の知る限りでは、それを望まない者もけっこういますから、単独で行きたい者は行かせるべきでしょう。高校入試は多くの公立中学生にとって、初めての人生の選択です。自分の道を始めて歩き始めるのです。その一歩を単独ですすめる。それで良いと思います。
そう言えば、一部の中学校で、受験料を親ではなく、本人が銀行へ支払いに行くよう指導しているところがあります。中には始めて銀行へ行く中学生もいるでしょう。義務教育も後僅かですから、こうしたことも意味のあることだと思います。
数十年前、日本人の過半数は高校に進学せず社会に出ました。受験票の代わりに、ボストンバッグと風呂敷を提げて、東京、大阪、名古屋などの大都会に就職したのでした。そして、その人たちがわが国の高度経済成長を支えました。
毎年この時期、高校受験生と集団就職とが重なるときがあります。そのときの父母の気持ちが痛いほど分かる歳になりました。
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