2016年7月14日木曜日

夏になると思い出す

暑い日々が続いています。教室に入ってエアコンのスイッチをつけるとき、塾を豊原町に移転した最初の夏を思い出すときがあります。

その夏、N君は高校3年生でした。教室の鍵を渡してあったので朝7時から塾に来て勉強していました。黒板には朝から深夜までの予定がびっしり書いてあり、できたものは横線を引いて消してありました。ストイックに自分の目標を追い求めている雰囲気が伝わってきました。

彼らと数Ⅲの授業をするのは私にとっても楽しみでした。夏の初めころは難関大学の入試問題にはなかなか歯が立ちません。それでも、毎日、問題を解き続けていました。夏休みも終わろうとする頃、ある難問の解説をしているとN君が「あっているかもしれない」と呟きました。それは彼にとって、驚きと喜びの混ざった瞬間だったのでしょう。そしてその瞬間から、次々と難問を解けるようになっていきます。一つ上の段階に上ったのでしょう。その時の表情が今でも記憶に残っています。

今年の夏もそのように学んでいく塾生がいてほしいですね。

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