今週末にセンター試験です。
センターで真っ先に気になるのは当日の天候です。関東でもこの日に雪が降るのは珍しくありません。誰の足跡も付いていない雪の道を踏みしめて会場に向かう。悪いものではありません。交通機関の乱れがなければですが。
さて、今年はセンターの国語の問題を幾つかといてみました。専門外だからというエクスキューズをしておきますが、全問正解というわけにはいきませんでした。どうしても、疑問の残る問題がありました。
様々な解説書を読むと、いっそう気分が悪くなってきます。そこで展開されている読解は文章を読む王道から全く離れたテクニカルな読解が中心だからです。『眼光紙背に徹す』とか『行間を読む』といったものは最早死語です。深く読みことは禁じ手で如何に、『表層の意味のみをつかむか』『記号論理的に選択肢を選ぶか』といった薄っぺらな能力を競うものばかりです。これでは、本当の読書好きは国語からどんどん遠ざかっていきます。
小林秀雄は『読みの達人でした』。『如何に独特に読むか』そこに、彼の才能が輝いていました。今のセンターは『如何に浅く、言葉の一義的側面のみを捉えるか』に終始しています。彼がセンターを受けたら、たぶん結果は散々でしょう。マークシートで処理できる客観的解答のためにこうなっているのなら、そんな試験はやらないほうがましです。
現小6からセンターが廃止され新しい試験となりますが、この点に関してはあまり期待できそうにありません。
ともあれ、明日初日です。みんながんばれ!!
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