2009年11月10日火曜日

自己表現って?

 いよいよ、中3後期の中間テストです。この結果で中3の仮の内申点が出され、それを基に公立高校入試が行われます。神奈川県は前期選抜(概ね内申点によって決まる)と後期選抜(内申点+入試の得点によって決まる)の2パターンで選考されます。

 前期選抜に関しては内申点の学校間格差や評価の不透明さ等を理由に色々な批判があり、廃止されるという風評を含め様々な憶測が飛び交っています。

 そうした、不評を払拭するためでしょうか、前期選抜で自己表現活動と呼ばれる検査を導入する高校が増えています。内容は学校によって様々です。その場でテーマを与えられてから考える横浜翠嵐高校のようなものは良いのですが、多くの高校は願書提出の際に与えられたテーマで、前期選抜の面接時に1~2分のスピーチをするというスタイルです。この近くでは大磯高校や今年から小田原高校が採用しています。

 この様な検査に何の意味があるのか甚だ疑わしく思っています。というのは、そのスピーチの原稿を本人が書くとは到底考えられないからです。塾や中学の先生や父兄や或いはそうした原稿を専門的に書くプロ?の手になる可能性が大だからです。高校に提出する自己推薦書の多くが本人の手によって書かれていないのと同じことです。

 一方、後期選抜ですが、平塚江南高校の20%枠は従来入試の得点のみの選考でした。内申点がどのように悪くとも実力があれば入学できるというシステムです。それが、来春の入試から部活等を考慮するとなり、テストの結果以外のものが選考に入ってきました。何のための20%枠なのか良く分からなくなります。

 全体的にちょっと揺り動かしが起こっているかなと思います。

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