受験が迫ってくると生徒たちの腕時計使用率が上がってきます。テストの時に携帯を出して時間を見るわけにはいきませんから、当然と言えば当然かもしれません。
デジタルの時代ですから、やはりデジタルの時計の方が多いようです。ただ、勉強やテストにはアナログの方がやや有利なのではないかと思えます。フランスの思想家ベルグソンは時間とは空間的な移動距離だというようなことを言っています。1時間とは長針が360°空間を移動することに置き換えて理解されているということでしょうか。後どれだけ時間があるのか、一題あたりにどれだけ時間をかけれるか、そういった場合は圧倒的にアナログの時計が有利です。空間的に時間を分割できるからです。
もっとも、そう思えるのは私がアナログの時代に育ったせいかもしれません。今の若い人、生まれた時からデジタルで育った人はまた別の感覚があるのかもしれません。
私が大学に入った頃、テキサスインスツルメンツの関数電卓は数万円し、学生がおいそれと買える代物ではありませんでした。実験室に置いてあるレジほどの大きさの計算機を共同で使ったりしていました。カシオの小型で安価な電卓が登場するのはもう少し後です。古い話です。
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