2015年12月12日土曜日

入力速度と学力

公立高校入試まで2ヶ月となりました。

昨日は中3のクラスで歴史の基本事項の最終確認です。B4プリント5枚で日本史全部を復習する教材で、( )内に解答を入れながら読み進めていくやり方です。

気になったのは歴史の知識そのものより、文章を読む速度です。さっさと終わらせる予定でしたので”できるだけ早く読む”ように指示を出しました。

文字を追うのが難しいほど速く読む子もいれば、漢字が読めないために、または言葉を知らないために、頻繁に引っかかってしまう子もいます。

その5枚のプリントは早い人で3時間程度かと思いますが、遅い人は6時間。或いはもっとかかる人もいるでしょう。そしてその差の多くは、歴史の知識の問題ではなく、文章を読み取る能力の問題だったりします。社会の学力のかなりの部分はそういえるかもしれません。

国語力というような総合的なものではなく、通常の語彙と漢字を前提とした読み取りの能力です。

これはコンピュータでいうと入力の部分で、速く読める子とそうでない子の入力情報量の差は圧倒的に違います。そうなれば当然、出力も違うわけで、結果は更に大きく異なってきます。

国語という視点ではなく、読み取る能力のみを前提とした勉強の方法を探ってみたいと思います。

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